農業の非経済的価値 3
降った雨が一時に流出すると大洪水を起すが、農地・森林の存在によってそれが未然に防止されるという側面です。
こうした森林の洪水防止効果については、1955~75年間に28兆円という推計がなされています。
3.の土壌保全機能とは、農地・林地の形で地表が被覆されていることが、土壌の自然的流出を妨げ、土地保全効果をもつという側面です。
これについての実験例としては林地と裸地の場合とでは、土壌の損耗率が10分の1ですむという結果が報告されています。
4.の大気の浄化機能とは、植物の光合成を通じて炭酸ガスを酸素に転換することが、大気を浄化し、人間の生存に必要な酸素を供給するという側面です。
これについては、日本における年間の酸素供給量は森林が5、000万トン、農作物が4、900万トンという推計が発表されています。
・・・以上のさまざまな農林業の環境保全効果を金額に見積ったらどれくらいになるかについて、かつて農水省が大ざっぱに試算した数字があります。
それによると、これらの外部経済効果は森林が約25兆円、農業が12兆円、合計で37兆円となっています。