合成洗剤の問題点 6
生物影響濃度を上回るLASなどの陰イオン活性剤による水の汚染が、全国各地でみられます。
有害最低濃度とみなすべき0.1ppmをこえる濃度水域が、私たちの身近な水環境の大部分をしめているといえます。
MBAS法(陰イオン界面活性物質のトータルを測定する方法)による濃度が示されている図があります。
これによると、LAS自体の濃度でもこの数値をやや下回る程度であると考えてもよいでしょう。
すでに1979年時点でも、京都市内の、水道法の測定対象とはならない非イオン系界面活性剤の濃度は陰イオン系に比べてかなり高い比率に達していることが分かります。
非イオン系の安全性に関するデータがなお十分であるとは思われない現状では、こうした傾向がしだいに拡散していくことは問題であると思います。
環境汚染の実態は、家庭や工場の排水ロを出た最初の濃度、たとえばABSの場合のように1000ppm台から始まり、小、中、大河川、湖沼、海洋にいたる全体で評価されるべきでしょう。
希釈濃度(うすめられた濃度)水域だけに着目して安易に合成洗剤は安全である、などといい、それらの濫用を促進して、いっそう汚染レベルをあげるようなことをするのは正しいことではありません。